ある晴れた昼下がり、(実際には曇ってた)右フロントホイールの隙間を見たらば、なんとローターに一筋の傷が・・・一筋の光じゃなくて傷。。。
おいおい、新車で買ってまだ半年しか経っていないのにこれはあかんでしょう(涙)なお、走行距離は意外と多く約10000km。
精神衛生上よろしくないので早速原因究明と改善策を打ち出しました。
原因はメタルキャッチ
ブレーキローターに線傷、異常磨耗が入る原因の多くはメタルキャッチと言われるもので、ディスクロータの磨耗粉がブレーキパッドの一箇所に集まり固まってしまうことで起こります。これがブレーキの挟む力で押され、結果的にブレーキローターに傷が入ります。
症状の進行を止めるには、一度ブレーキパッドを取り外して、ライニングに付着した磨耗カスを取り除いてやる必要があります。
メタルキャッチに類似した傷で、小石などの異物によるものもあると思いますが、その際はブレーキオフでも「キーキー」異音が伴うなどの症状が顕著に現れるはずですので、今回自分のNV350キャラバンの場合は、おそらく原因はメタルキャッチですね!
キャリパー分解
ということでメタルキャッチの進行を止めるにはブレーキパッドを分解して掃除する必要があるので、面倒くさいですが、分解します。しかし新車で買って半年でキャリパーまわり分解とは・・・ちょっとガッカリ(笑)
まずは赤丸後ろあたりにあるブレーキホースを固定している金具を取り外します。これをはずしておかないとホースが邪魔で作業の妨げになります。
マイナスドライバーなどでこじってやると外せます。
固定金具が外れるとホースがフリーになります。これで後の作業が可能となります。
ブレーキホースをフリーにしたら、キャリパー裏(車両側)、下側のボルトを外します。
このボルトです。サイズは頭17mm。正ネジですので、ボルトの頭から見て左に回します。結構キツク締まっていましたのでメガネレンチに打撃を与えて緩めました。
ボルトが外れたらキャリパーを上グルっと持ち上げてやります。
こんな感じでキャリパーを持ち上げることができます。
その際、このように持ち上げたキャリパーを車両に固定するアイテムがあると作業の邪魔にならないので便利。僕は取り外し可能なタイラップで吊るしておきましたが、固定できれば、針金とか紐とか、何でも良いと思います。
ブレーキパッドの取り外し
ブレーキパッドを矢印の方向へ引いて、金具からパッドを取り外します。
さてさて、ブレーキパッドにメタルキャッチ(カス)は付着しているのか!?
点と線
ディスクローターの線傷とパッドの線傷が一致!そして、パッドの線傷端部分にカスと思わしき塊(点)がある!まさに「点と線」です。松本清張じゃないですけども・・・
メタルキャッチは線の延長上にありましたので、これを除去します。線傷の下にもメタルキャッチ予備軍がありましたね。危ない危ない!
メタルキャッチ(カスの塊)とパッド側の線傷を荒めの布ヤスリで削り、綺麗に均しました。
これで今以上にローターの傷が深くならなければ良いのですが、果たしてどうでしょう!?
組み込み
分解したブレーキ周りを元通りに戻していきます。一応分解したとこだけでもグリス塗布はしておきました。
キャリパーも固定して、あとはブレーキホースを固定すればOK!※スライドピンボルトの規定トルクはこちらから
ブレーキホースを固定する際は、固定金具をハメる前に、しっかりブラッケットに収まっている事を確認します。
しっかりブラケットに収まったら、固定金具をハメ込んでやります。これで組み込み作業はおしまいです!
傷は消えるか浅くなるか?
自分のNV350キャラバンは割りと早い段階でローターの傷を発見できたので、ローターの傷もそれほど深くない印象です。
改善策も施したので、今後ローターの傷がどのように変化していくのか!?しばらく経過観察してみたいと思います。
なにかしら変化がありましたらまた記事にしたいと思います。
ということで、ブレーキローターに傷が入った原因と、改善方法をお伝えいたしました!似たような症状でお悩みの方の参考になれば幸いです!
コメント
コメント一覧 (2件)
むか~し、車好きの人に、
たまにで良いから低速でバックして、
フルブレーキして、パットにこびり付いたカスを取ってやりな。
って言われたことがあるけど、メタルキャッチ予防だったのかなぁ?
レガシィにもローターに一筋の傷、入ってます(´;ω;`)
マッハ☆イッタさん
それはもしかして一理あるんじゃないですか!
回転方向と逆の方にはゴミついてませんでしたし!