NV350キャラバンには日産純正オプションとして「ユーティリティフック(M6)」が用意されていますが、価格も高いですし、機能性もイマイチですよね。(実勢価格2個セットで1800円前後)
そんななかネットで色々と調べてみたところ、ダイハツ純正のユーティリティフック(ロープフック)が安くて使い勝手が良さそうなので購入、流用してみることにしました。
ダイハツ純正のユーティリティフックは1個510円(税別)!もちろんネジサイズはM6なのでキャラバンにポン付け可能です。
という事で、今回はダイハツ純正品のユーティリティフックの品番や価格、サイズ、特徴、使用感などをレポートしてみたいと思います!
品番と価格
名称 | 品番 | ネジサイズ | ネジ長 | スペーサー長 | カラー | 価格(税抜き) |
---|---|---|---|---|---|---|
ロープフック | 66310-B2021 | M6 | 16mm | 15mm | 濃いグレー | 1個510円 |
※価格は個人調べです。正確な価格はメーカーにお問い合わせください。
66310-B2021の品番で検索してみたらトヨタ純正でも同品番で同じものを売っていましたが、どういう訳かトヨタだと20円高い税別530円となっていました。なのでダイハツ純正買った方が少しだけお得です。
サイズ大きさ
手持ちのデジタルノギスと定規で、簡易的に各部寸法サイズを計測してみました。正確な数値ではないですが、流用や加工する際に参考になればと思います。
分解してみた
こちらのユーティリティフックは何点かの部品で構成されているようなので分解してみることに。まずはここをこじって開けてみます。
内部にはネジ3本が!さすがメイドインジャパン、しっかりとした作りですね。
更に分解をすすめていきます。M6が固定されている台座はロック機構付きなのか、緩んでも抵抗がある感じでした。
分解完了!たかがユーティリティフックと思っていたら、割と手の込んだ作りでした。
このユーティリティフックはこのように分解可能ですので、設置場所に応じてネジの長さを変更したり、スリーブの長さを変更できそうです。
トヨタ純正ユーティリティナットも買ってみた
実は今回、ダイハツ純正のユーティリティフックのみならず、トヨタ純正のユーティリティフックも購入済みだったりします!画像左がダイハツ純正品、右側のライトグレーカラーがトヨタ純正品となります。ご覧の通り、ただの色違いですね!
ダイハツの方にはスリーブ(スペーサー)の抜け止めが付いていたり、ネジ先端の形状がわずかに違ったりしますが、それ以外はデザイン、サイズ、構造なんかは全く同じ!おそらく製造元が同じなんだと思います。
トヨタ純正品番と価格、種類
ダイハツ純正とトヨタ純正との決定的な違いがあります。それは1個単価です。ダイハツ純正だと1個510円に対し、トヨタ純正だと1個1300円もします!その差なんと2倍以上!
余程色にこだわる方以外、ダイハツの濃いグレーのユーティリティフックを買った方が断然お得ですね。もしかすると別品番でもっと安く入手できるのかもしれないですが、私が調べた限りではダイハツのがお得かと思います。
因みにトヨタ純正のライトグレーカラーのユーティリティフックは6種類用意されており、ネジ長やスペーサー長、入り数が異なります。
このうち、今回私が購入したのはネジ長16mmのタイプの2個入りというタイプ(品番:08308-B5020)です。それを2セット買いました!2個入り版を買うと単価が安少しだけ安くなるようです。とは言っても1個1200円ですけどね(汗)4個で4800円!税込みだと5000円超えます、、、高っ!
以下表はトヨタ純正ユーティリティナットの各品番と価格です。※個人調べなので正確な品番、価格はメーカーにお問い合わせください。
名称 | 品番 | ネジサイズ | ネジ長 | スペーサー長 | カラー | 価格(税抜き) |
---|---|---|---|---|---|---|
ユーティリティフック 2個セット | 08308-B5010 | M6 | 16mm | 15mm | ライトグレー | 2400円 |
08308-B5030 | 26mm | 28mm | ||||
08308-B5050 | 41mm | 43mm | ||||
ユーティリティフック 1個セット | 08308-B5020 | 16mm | 15mm | 1300円 | ||
08308-B5040 | 26mm | 28mm | ||||
08308-B5060 | 41mm | 43mm |
ネットで品番探して購入した本製品ですが、取説を見るに、どうやらダイハツハイゼットのOEMピクシスバンのオプション品のようです。フック1個当たりの耐荷重は1.5kgと記載されていました。
他メーカーのユーティリティフックも同じだった!?
ダイハツとトヨタは昔からグループ企業であり、今ではトヨタの完全子会社なので共通パーツがあってもなんら不思議ではないですね。
しか~し!
色々と調べているうちに衝撃の事実が判明しました!なんと他メーカーの純正ユーティリティフックもダイハツ、トヨタと同じものっぽいのです!
今回、ダイハツやトヨタのユーティリティナットを色々調べる中、ホンダやマツダ、スバル、三菱、スズキはどのようなユーティリティフックなのかな~と思い、検索してみると純正品にも関わらず、ダイハツ、トヨタと同じものが沢山出てきました!
カラーやネジ長、価格は違ったりするものもありますが、デザインは完全一致なのでおそらく製造元は同じなのでないかと推測できますね。
現在はOEM車両が多いので、共通部品を多くしてコストの合理化を図っているのかもしれません。なんだかんだ言って各メーカー何かしらで繋がっていますし。
以下はネットで各メーカーのユーティリティフックを検索した結果です。どうですか?全メーカーデザイン同じですよね!違うのは色とネジ長、価格だけ!
トヨタ純正ユーティリティフック(ピクシスバン、シエンタなど)
ダイハツ純正ユーティリティフック(ハイゼット、ウェイクなど)
ホンダ純正ユーティリティフック(フリードなど)
スズキ純正ユーティリティフック(ジムニー、ソリオ、エブリイ、ハスラーなど)
スバル純正ユーティリティフック(サンバーなど)
マツダ純正ユーティリティフック(フレアクロスオーバーなど)
物が同じなら安いものを!
さて、ユーティリティフックは各メーカー物が同じで、製造元が同じ可能性が高いことが分かりました。
という事は、、、、
どうせなら一番安く売られているもの購入するのがベストだという事ですね!
今のところ私の調べた限りでは、今回紹介しているダイハツ純正品(1個510円)が一番お得だと思われます!
カラーにこだわらない場合NV350キャラバンに限らず、ユーティリティフックを取り付け予定の方は是非ダイハツのユーティリティフックを検討してみてください。
どうしてもダークグレーが嫌だという場合ちょっと価格が高くなりますが、今回紹介したダークグレー以外のユーティリティフックを購入する形になりますね!
日産も同じデザインあり
日産純正のユーティリティフックにもダイハツ、トヨタと同じデザインの物がありました。それはNV100ことクリッパー純正オプションユーティリティフックです。
ご存じクリッパーはスズキエブリィのOEM車両ですので、日産の品番であっても実質スズキのユーティリティフックが採用されているんですね。
ちなみにスズキ純正のユーティリティフックのカラーは透明系がメイン(ライトグレーもある)となっているようです。個性を演出したい場合はクリッパー純正のユーティリティフックもありかもしれません。ただ、価格は高めのようですが。
ボッタクリ価格で販売されている場合も
今回キャラバンのユーティリティフック関連の情報を収集しているなか、某ネットショップにて「NV350キャラバン用ユーティリティフック」なるものが2個セットで6000円近くで販売されていました。
製品の画像をみると、どう見てみもトヨタ純正のユーティリティフックであろうものをパッケージを変更して販売しているようでした。
トヨタ純正品に何かしらの付加価値、例えば耐荷重がアップする素材のボルトを使用しているとかならまだしも、まんまトヨタ純正品っぽいんですよね。。。
もしかしたらオリジナル品なのかもしれませんけれど、皆さんもそのような商品を見つけたらトヨタ純正品と画像を見比べてみてください。
同じでしたら、トヨタ純正品やダイハツ純正品を買った方がはるかにお得ですよ!
実際に取り付けてみた
今回購入したダイハツ純正ユーティリティフックをNV350キャラバンに実際に取り付けてみました。どのような感じになるのか参考になればと思います。
バックドアのところ
取り付けはプラスドライバーで絞め込むだけですが、ネジの頭は大きめのため+の3番がジャストフィットします。小さいドライバーで絞め込むとネジ山をなめる恐れがあります。
内張の色にほどよく馴染んでいますね!ここにはもう一つユーティリティナットが埋め込まれていますが、干渉するたダイハツ純正ユーティリティフックは1個しか取り付けられないですね。
フックはビス止めして固定していても可動(回転)できる構造になっています。
セカンドシート後部
ここにもユーティリティナットが2個ありますが、干渉してしまうので、2個並べて取り付ける事は出来ません。
耐荷重1.5kgとの事ですが、取り付けてみるともっと重いものにも耐えられそうな気がします。あくまでも勝手な予想ですけど。
セカンドシート上部アシストグリップ脇
ここのナットは奥まったところにありますが、ギリギリ届きました。
トヨタのライトグレーと並べてみました。やはりここも色的にトヨタの物が良いですね。
こうしてみると分かりやすいですかね!ルーフにはトヨタ、ルーフ以外はダイハツがマッチします。
取り付け応用編(100均突っ張り棒)
荷室サイドガラス下左右にユーティリティフックを取り付け、間に100均ダイソーで購入した200円伸縮突っ張り棒を取り付けてみました。
伸縮突っ張り棒は120cm~190cmタイプで、端部の太さは細い方が13mm、太い方が16mm、耐荷重は3kg。
こちらは突っ張り棒の太い方の端ですが、うまい事ユーティリティフックの窪みに嵌っています。簡単にずれ落ちる事は無いかと思われます。
もう一つ突っ張り棒を購入し、前後に取り付けてやれば即席の棚も作れそうですね。工夫次第で様々な使い方が見つかりそうです。
ユーティリティフック専用の突っ張り棒はトヨタ純正品でも「システムバー」という名称で販売されています。実勢価格は6000円~と言ったところで、様々なサイズがあるようです。お乗りのお車の幅によってサイズを選ぶ必要がありそうです。
取り付け応用編(イレクターパイプ)
ルーフ四隅にユーティリティフックを取り付け、そこにイレクターパイプを渡してみました。
予算を最低限に抑えたルーフインナーバー、ロッドホルダーを自作したい方にはおすすめかですね!
取り付け応用編(バックドア)
こちらはまだ実際に試していませんが、バックドアの内張クリップのところにナットを抱き合わせて取り付ける事もできると思います。
動画
ダイハツ純正ユーティリティフックを取り付けた様子を動画で撮りました。静止画では分かりにくい部分の情報の補足としてご覧いただければと思います。
まとめ
ということで、今回はダイハツ純正のユーティリティフックの特徴や価格、実際の取り付け例などをご紹介してみました。
キャラバン純正のユーティリティフックは高いな~と思っていた方や、なんか流用できないかな~と思っていた方、是非参考にしてみてください。
コメント
コメント一覧 (2件)
破壊班様こんにちは。
ぼったくり価格が酷いですね笑
日産は2022年に2007以前のETCが使えなくなるなど(トヨタ、ホンダは大丈夫)踏んだり蹴ったりですね…(ユーザー軽視とは言いませんが)
頑張れ日産!!
キュウキさん
ボッタクリ価格ですねw
ETCの件は日産だけなのですね!
情報ありがとうございます!