NV350キャラバン 純正エアクリーナーの改造 防水カバーカットでパワーアップ!?
【重要】カバーは改造しない方が良い!?記事の一番下に追記あり2020年10月19日加筆
↓↓2020年8月19日に書いた元記事↓↓
NV350キャラバン純正エアクリーナーはディーゼルエンジン、ガソリンエンジン問わず、エアクリーナーの1/3以上が白い防水カバー?で覆われています。


豆知識
NV350キャラバンのエアクリーナーはガソリン車(QR20DE/QR25DE)とディーゼル車(YD25DDTi)全て共通となっているようです。純正品番は「AY120-NS053」です。
目次
防水カバーの疑問
そもそも疑問なんですが、エアクリーナー清掃をするため過去に何度もエアクリーナーを取り外していますが、防水カバーやエアクリの蓋が激しく汚れていた事が無いんですよね。汚れていたとしても僅かに水が付着して乾いた跡がある位です。蓋はホコリが溜まっている程度。


防水カバーの効果を確認
という訳で、まずは純正エアクリーナーを覆っている防水カバーの効果を確認をしてみる事にしました!確認方法は至ってシンプル。防水カバーに水を吸いやすいペーパーウエスを巻き付けエアクリボックス内にセット。セット後に車両運転席側面の吸気ダクトに水を強制的に入れてやります♪



エンジンはアイドリング状態
吸気ダクトに水をかけた際の動画版です。こちらも参考にしてみてください。本来は走行中に検証をすればよいのですが、現実的に難しいのでアイドリング状態で水をかけています。
ですので、検証時はダクトから吸い込む力は弱い状態となります。
驚くべき結果に!
吸気ダクト内にたっぷり水を噴射した後ワクワクしながら、エアクリーナーを取り出してみると、、、、ペーパーウエスに水がかかった形跡はゼロでした!!!一滴も水がかかった様子は無し!


エアクリーナーに直接水がかかる事は稀?
今回の検証はアイドリング状態でしたので、吸い込む力が弱かったというのもあるのかもしれませんが、吸気ダクトにたっぷり水をかけても簡単にはエアクリーナーに到達しないことが分かりました。では、なぜ簡単に水はエアクリーナーに到達しないのか!?検証後にエアクリーナーユニットの分解図(構造図)を見て謎が解けました。
分解図はお見せすることが出来ませんが、代わりに即席で簡易イラストを描きました。へたくそなイラストで申し訳ありませんが、参考になればと思います。※レゾネーターなどは省略して描いています。

しかし、実際にはダクト経路はストレート構造ではなくて空間があり、ダクトから入った水が直接エアクリボックスに入るような構造ではありませんでした。
では、ダクトから入った水はどこに行った(消えた)のか?おそらく吸気ダクトに入った水は吸気経路下部の水抜き穴から排出されたのだと思われます。
試しにもう一度ダクトに水を入れて、その後、水はどこに流れているのか確認したところ、サイドシルの隙間からドバドバ排出さているのを確認できました。

防水カバーは不要なのか?
検証の結果、吸気ダクトからエアクリーナーボックス内に水は簡単に侵入しないことが分かりましたが、過去に多少エアクリ防水カバーに水がかかっていた形跡を確認しています。それはエンジン始動中、吸い込む力が作用が働いている際に一定以上の水が入ってしまった時なのか、はたまた別な要因なのかよくわかりませんが、防水カバーに水滴が乾いた跡があったのは間違いないです。
で、結局防水カバーは必要なのか?
私が出した結論。防水カバーは無くても問題なさそうですが、エアクリボックス内「吸気口付近」には念のためカバーはあったほうが良いという結論になりました。
防水カバーカット
今回の検証結果から、防水カバーはエアクリボックス内の吸気口側にだけ被さっていれば問題ないと判断!ということで、防水カバーの半分をカットして取り付ける事にしてみました!
半分カットすることで吸気口の水かかりリスクを減らしつつ、吸気効率がちょっとだけでも上がれば良いかなと!
防水カバーはマイナスドライバー等を差し込んでこじって引っ張ると簡単に外す事が出来ます。








カバーが被さっている方が車両外側になるようにエアクリーナーを装着して作業完了です!ハーフカット防水カバーエアクリ装着記念日として走行距離の写真も撮っておきました。

まとめ
防水カバーを半分カットしたところで数値的な効果はほぼないのかも知れないですけど、自己満足な改造が出来ました!エアクリーナー清掃などの点検をした際には、エアクリーナーを回して、カバーで隠れいるとこをカットした部分に持ってきて、まんべんなくエアクリーナーが汚れていくように心がけたいと思います。
以上今回はNV350キャラバンのエアクリーナー防水カバーの効果検証と、防水カバーカット簡単改造の方法をご紹介してみました!
NV350キャラバンにお乗りの方で純正エアクリーナーに装着されている防水カバーに何らかの疑問をお持ちだった方は是非参考にしてみてください!
検証車両情報
年式:2016年
型式:VW2E26
エンジン型式:YD25DDTi(ディーゼルターボ)
トランスミッション:5AT
駆動方式:2WD
グレード:GXライダー
ボディ:標準幅
定員:2/5人
カラーコード:KH3(スーパーブラック)
白いカバーは防水カバーではない!?【2020/10/19追記】
エアクリーナーの白いカバーに関してブログ読書様からご意見を頂きました。エアクリーナーに付いている白いカバーはそもそも防水の為の物ではなく、エアクリ内に渦を発生させる整流器で、質量の大きい塵埃を遠心分離させるための物では!?
とのことです。
確かにエアクリカバーには多くのフィンが付いており、整流の役割はありそうだとは思っていましたが、メインの役割は防水カバーだと勝手に思っていました。
ハイエース&キャラバン専用パーツを数多く販売する「玄武」様の社外エアクリーナー販売ページにもはっきりと防水カバーと記載されており、それ以外の機能に関してあまり深く考えていませんでした。
しかし、今回ブログ読者様からご意見いただき、カバー付きエアクリーナーに関して深堀して調べてみると、、、
ブログ読者様の言う通りの情報を発見致しました。
NV350キャラバンなどに採用されている円筒状のエアクリーナーは遠心式と言われ、吸い込んだ空気がエアクリボックス内で渦を発生、重い塵埃を遠心分離させ、フィルターのメンテ頻度を下げる効果があるとの事。 ※詳細はwikiにも記載されています。
その渦の発生の補助としてフィンが付いているんですね。そのような方式のエアクリーナーは塵埃が多い環境で使用される建機などに採用されるとの事です。
キャラバンのエアクリーナーはメンテナンス頻度を少なくするため、あえてあのような大きな整流器カバーを採用しているのかも知れませんね。納得です。
あの白いカバーを取っ払ったり、面積を減らすなどの改造したことによって短期的にはパワーアップにつながるかもしれません。
しかし、エアクリーのメンテナンス頻度減らすためには、カバーはそのままにしておいた方が良いのかもしれません。
同様の理由でやっぱり剥き出しタイプの社外エアクリーナーもメンテナンス頻度は多めになるのかなと予想します。
私は既にカットしてしまったので、次交換するまでは、こまめにメンテしながら使っていきたいと思います。
なんだかんだ言ってやはり純正部品一つ一つには何らかの理由がある事が多く、意味のない物は少ないのですね。
この度、ご意見くださったブログ読者O様、貴重なご意見ありがとうございましたm(__)m