ネットサーフィンしていたら、興味深い記事にたどり着きました。
なにやらNV350キャラバンディーゼル(YD25DDTi)で、ゲレンデ(厳寒地)に行った帰りエンジンがかからなくなったとの事。稀にエンジンが回ってもアイドリング不良。
※所有者は普段あまり雪の降らない、割と暖かいところに住んでいて、ゲレンデに遠征したと仮定。
これを見て、昔からディーゼルエンジンのクルマを乗っている方はすでになんとなく原因が分ると思います!!
燃料が凍る?!
おそらくですが、このパターンだと軽油が凍ってしまったのでしょう!凍って燃料詰まりが起き、エンジンがかからなくなったりアイドリング不調になったのだと思われます。
ディーゼル車オーナーなら常識かもしれませんが、軽油はガソリンに比べ圧倒的に凍りやすいです。
ガソリンの凝固点はだいたいマイナス90度と言われているのに対し、一般的な軽油はだいたいマイナス10度で凍ります!
マイナス10度と言ったら、日本でも寒いところなら、冬場余裕で到達する温度です。
ディーゼル車は冬走れない?
軽油は直ぐに凍るからディーゼル車は冬走れないのか!?否!!!
実は軽油には種類があり、基本的に寒い地域は寒冷地用の軽油がガソリンスタンドで売られています!
暖かい地域のガソリンスタンドと寒い地域のガソリンスタンドでは軽油の種類が異なるということなんですね~!
寒冷地用の軽油とは、JIS規格で定められた軽油の一種で、普通の軽油より凍りにくくなっています!
暖かい地域の軽油は、普通の軽油を販売している可能性が高いので、暖かい地域から寒い地域に移動(山岳地や厳寒地)する際は、距離を逆算し、燃料が半分くらいになったら必ず現地で給油する必要があります。
例えばの話、冬季に沖縄で給油したディーゼル車をフェリーで北海道の厳寒地に運んだとします、するとおそらく燃料は凍ります。
※フェリーで輸送できるかは別として。
軽油に灯油を混ぜえれば凍りにくく出来ますが、脱税になりますし、エンジンが故障する恐れがあるので絶対やめましょう!!
以下は燃料の凍結温度(使用限度)
燃料の種類 | 使用限度温度 |
---|---|
JIS2号軽油 | -10℃ |
JIS3号軽油 | -18℃ |
JIS特3号軽油 | -25℃ |
※注意事項
●JIS特3号軽油は夏季に使用するとエンジントラブルの恐れあり。
●燃料は必ず超低硫黄軽油(S10ppm以下)を使用。
取説に書いてあります
実はこの軽油の凍結については、しっかりクルマの取扱い説明書に、「ディーゼル車の燃料補給」として記載されています!
昔に比べ、クリーンディーゼル車が増え、自家用車の燃料が軽油というのも一般的になったと思います!冬を迎えるにあたり、このような知識は身につけておきたいところですね!
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