現状でエアコンが冷えなくなったとか、動作がおかしくなったとかは一切ありませんが、巷で話題のワコーズエアコンガス添加剤「パワーエアコンプラス」を入れてみる事にしました。
新車購入から5年目、今年の夏は例年よりも熱くなりそうなので、エアコンシステムを労わる意味でもちょうど良いタイミングなのではないかと思います!
●コンプレッサーの潤滑性を向上させ、エアコンのフリクションを軽減。エアコン使用時の燃費悪化とパワーロスを低減。
●耐摩耗性、シール性、防食性を向上し、コンプレッサー、エキスパンションバルブ、Oリング、ゴムホースなど、エアコンシステムの耐久性を向上。
●システム内部の汚れを取り除き分散させることで、熱交換率を高め、エアコンの冷房効率を向上させると共に、システム内の目詰まりを防止します。
●安定した油膜を形成し、コンプレッサーの動作音、振動を低減。
- 年式:2016年
- 型式:VW2E26
- エンジン型式:YD25DDTi(ディーゼルターボ)
- トランスミッション:5AT
- 駆動方式:2WD
- グレード:GXライダー
- ボディ:ロングボディ標準幅
- 定員:2/5人
- カラーコード:KH3(スーパーブラック)
ガス補充に必要な道具
それなりの量のエアコンガスを補充する際は、マニホールドゲージを使用して低圧側と高圧側の圧力計を見ながらエアコンガスを補充するのが基本になると思いますが、今回は少量のエアコン添加剤(25g)を入れるだけですので、HFC134a用チャージホース(低圧用)を使用することにしました。
チャージ専用のホースは構造もシンプルですので、マニホールドゲージと比べて価格もかなり安いです。ですので、添加剤だけを入れるならこちらがおすすめとなります。
チャージホースはAmazonなどで「R134aチャージホース」と検索するとヒットします。ゲージ付きでも2000円程で購入可能ですね。
NV350キャラバンの冷媒量
今回はエアコンガス添加剤を入れるだけなので、冷媒量などは特に気にする必要も無いと思いますが、いつか真空引きしてエアコンガスを入れ替える日が来るかもしれないのでNV350キャラバンの冷媒量を調べてみました。
DIYでエアコンガスを補充しようとしている方も参考になればと思います。
【使用冷媒】
●HFC134a
【冷媒量】
●リヤクーラーなし:500g
●リヤクーラーあり:680g
●リヤクーラーありワイドボディ車:900g
【コンプレッサーの仕様】
●型式:DSK‐17D(ヴァレオ サーマルシステムズ)
●形式:10気筒斜板式
●回転方向:時計方向
●ベルト形式:ポリVベルト(7山)
【コンプレッサーオイル】
●名称:ダフニハーメチックPS(DH‐PS)
●量:200cm3
※ディーゼル車、ガソリン車共通(YD25DDTi/QR20DE/QR25DE)
※この情報は2016年式のものを調べたものです。年式により異なる場合もございます。
パワーエアコンプラスの入れ方
パワーエアコンプラスの入れ方は結構簡単で、DIYでも可能な手順となります。
- グリルの取り外し
- チャージホースにパワーエアコンプラスを接続
- チャージホース反対側を車両低圧側サービスバルブに接続
- ホース内のエア抜き
- エンジン始動、エアコンオン
- ニードルバルブを締め、ガスを充填(缶に穴が空きガスが充填される)
以上がパワーエアコンプラスを充填するザックリとした方法です。以下、詳しい手順を解説していきます。
グリルの取り外し
NV350キャラバンのエアコンガス補充口はグリル内にありますので、グリルを取り外します。※グリルの取り外し方はこちら※グリルの取り外し方は取説にも記載されています。
グリルを外すと、低圧と高圧のサービスバルブが見えるようになりますので、【L】と書かれた低圧側のキャップを取り外します。キャップを外しても何も起きませんのでご心配なく!(ここに溜まっていた少量のガスが抜ける音はする)
チャージホースに缶を接続
チャージホースのニードルバルブを反時計周りに回し、針を引っ込めます。針を引っ込めておかないと缶を接続した際に穴が空いてしまいます。
パワーエアコンプラスを良く振った後バルブにしっかりと接続します。
チャージホース反対側を車両に接続
チャージホースの反対側のチャックを車両の低圧サービスバルブに接続します。チャックの装着方法は製品により異なりますので事前に確認しておきましょう。
※補充は低圧側から行います。くれぐれも高圧側に繋がないように!とはいえ、そもそも低圧と高圧ではチャック形状が異なるので、間違えようが無いと思いますけども!
ホース内のエア抜き
この状態ではチャージホース内にエアが入ってしまっています。一旦パワーエアコンプラスの缶をゆっくり緩め、「プシュ!」っとなったらすぐに缶を締め直し、ホース内のエア抜きをします。エア抜きは1秒もしない位の一瞬で良いと思います。抜き過ぎに注意!
エンジン始動、エアコンオン
チャージホースの接続が完了したらエンジンを始動し、エアコンをオン。数分間アイドリングしてコンプレッサーの負荷運転を確認します。
このときエアコン設定は
- 内気循環
- 設定温度最低(Lo)
- 風量最大
- ドア全開
にしておきます。
この設定を怠ると、ガスが上手く充填されない場合もありますので注意が必要です。
ガスを充てんする
ガス缶側のニードルバルブを締め込み、缶に穴をあけ、戻してガスを充填します。シューっと音がしながらガスがエアコン内に入っていきます。缶は逆さまにしておく。(内部のオイルを効率よく充填するため)
充填中は缶を逆さまにし、軽く振ってやります。パワーエアコンプラスの量は25gですので、外気温にもよりますが、1分もかからず充填が完了します。作業日の外気温は35℃でしたので一瞬で入りました。
充填中は缶が冷たくなりますが、充填後は缶のガスが無くなり常温に戻ってくるイメージです。
なお、充填中のゲージは↓の通り青のゾーンにあり、適正の状態でした。※外気温35℃
充填が完了したらエンジンを停止し、チャージホースを取り外し、低圧側【L】のキャップを締め、グリルを元に戻して作業完了となります。
パワーエアコンプラス付属のシールに作業日を記入してクルマに貼っておくと、次回メンテナンスする際の参考になるので、そちらもやっておいた方が良いと思います。
パワーエアコンプラスの効果は?
エアコンの冷え具合に関して、パワーエアコンプラス充填前と充填後で温度を計測してみたところ、充填後はエアコンの最低温度が1℃ほど下がっていました。※計測部メーター左脇のエアコン吹き出し口、内気循環、風量最大。
計測は素人が適当に行ったもので、正確性は何とも言えませんが、体感でも何となく冷えている感じはしますので、たぶん冷え具合はアップしているはずです。もしかしてプラセボでしょうか(笑)
コンプレッサの動作音や走行抵抗などに関しては、正直なんの変化も感じ取れませんでした。ディーゼルエンジンでトルクフル、エンジン音がうるさいから分かりずらいのだと思います。
とは言え、間違いなくパワーエアコンプラスを充填したわけですから、見えないところでなんらかの効果(シール類の保護など)が発揮されていると信じたいと思います。
なんてたってあの少量で4000円近いですからね。しっかりと効果がないと困ります。
以上今回はNV350キャラバンにワコーズのパワーエアコンプラスを充填してみたという記事でした。
夏本番を迎えるにあたり、エアコンの冷え具合が気になっていたり、エアコンシステムの保護をお考えの方は、ワコーズのパワーエアコンプラスを入れてみてはいかがでしょうか!
今回ガスを充填した当車両は、新車購入から今まで一度もガス補充や添加剤を入れた経歴が無い車両です。ガソリンスタンドなどで適当に複数回エアコンガスなどの補充を行っている車両は、ガスや添加剤を補充前に、一度正しいガス量が入っているか確認する事をお勧めします。エアコンガスは入り過ぎていてもダメですし、少なすぎてもダメで、適正量範囲じゃないと故障や不具合の原因となります。
コメント
コメント一覧 (5件)
こんにちは!
1年に10g程度は自然放出しているらしいエアコンガスですが、
新車組み立て時は、規定量の6,70%くらいしか充填されていないらしいですよね。
NVも実際にガス回収したら、一体どれくらい足りてないのか気になります!
匿名さん
こんにちは!
確かに気になりますね!
ガス充填量は工場出荷時よりも減っているんでしょうね!
早速計測してみましたよー
新車から無補給で丸5年、規定量から235g減ってました。
10g/年として50g、回収機の誤差で30g程度少なく見積もっても、
製造時は70%くらいの充填率と見て良さそうですね。
ちなみに規定量ぴったりに入れ直したら頭痛するレベルまで冷えまス…
匿名さん
やはり減っていましたか!
私も新車購入から5年、今まで無補充ですので、200g缶1本入れても良いかもしれませんね!
貴重な情報ありがとうございました!
業者ですが素人考えで冷えなくなってるわけでも無いのに補充とかはしない方がいいと思いますよ。
年に10gも減ると20年経った常用車タイプの車はほとんどの車が冷えが悪いと感じることになると思います。
そんな事ないですよね?
参考になる情報が多いのでたまに拝見させてもらってる者です。
偉そうに言ってしまってますが一個人の意見です。