既にご存じの方も多いと思いますが、比較的新しいトヨタ車(2011年以降辺り~)には「エアロスタビライジングフィン」という空力パーツが装備されている車種があります。
エアロスタビライジングフィンはドアミラー付け根付近やリヤコンビネーションランプ、アンダーカバーに装着されているもので、小さなフィン(突起)の事ですね。
かなり小さな突起なので空力パーツとして良い働きをしているのか微妙と思いがちですが、あれは「ボルテックスジェネレーター」と呼ばれており、航空機や新幹線、レーシングカーでも採用されている空力技術です。
低速走行ではあまり効果を期待できないパーツですが、高速走行時に気流に渦を発生させ、車体を左右から押さえつけ、優れた走行安定性と操舵安定性を確保できるとの事。
また、空力を改善することにより風切り音や燃費改善にも効果が期待されるみたいです。
そしてそのエアロスタビライジングフィンはNV350キャラバンのライバル車である「ハイエース」にも採用されています。私はハイエースの事はあまり詳しくないですが、4型辺りから採用されているみたいですね。
出典元:ハイエースのカタログ(2020年10月)
ということで今回はハイエースにも装着されているエアロスタビライジングフィンをNV350キャラバンに後付けしてみる事にしました。
形状がほぼ一緒の車ですから、ハイエースを真似て(参考にして)取り付ければ、高速走行時、何らかの効果はあるのかな!?という目論見です(笑)間違って燃費向上なんかもしてくれると嬉しいですね。
ボルテックスの意味→英語表記Vortex、ラテン語で渦巻を意味する
ジェネレーターの意味→発生させる人(もの)
ボルテックスジェネレーター=渦巻発生装置
●三菱自動車→ボルテックスジェネレーターによる空気抵抗低減の研究
●人気ユーチューバーグンマ17さんの友達が運営するサイト→空力バカが贈る!確実に燃費を上げるオススメの「空力チューン」TOP5!
目で見る効果
ボルテックスジェネレーターに関してはこちらの動画も参考にしてみてください。空気の流れを制御しているのが目視で確認できます。これを見ると、何らかの効果があるのは間違いなさそうですね。(箱車にも有効かどうか分かりませんが、、、)
勿論取り付ける位置によってはマイナスに作用する事もあるかも知れませんが、今回はハイエースが採用している取り付け位置をほぼ真似るので、極端なマイナス作用にはならないはず!?
仮に体感で明らかに車の挙動がおかしくなったら貼り付け位置を変えるか、取り払う事で解決しますからね!
取り付けるボルテックスジェネレーター
今回NV350キャラバンに取り付けるボルテックスジェネレーターはこちらの2種類。取り付けは両面テープでペタッと貼るだけ簡単タイプ!いずれも通販で購入しました。
背の低いタイプの方はプロテクターとして売られているものですが、ボルテックスジェネレーターとしても使用できるかと思います。こちらの背が低い方はサイドミラーとルーフ後部の所に使用します。信頼性の高い日本製!両面テープは勿論3M製です!
背の高い方はアンダーカバー用とします。アンダーカバーに取り付ける際は両面テープだけの固定では心配ですから、同時にビスや接着剤による固定も必要かもしれません。こちらは中華製で、材質&両面テープは見るからに安っぽいです。
因みにクルマDIYグッズでおなじみエーモン工業からも「静音計画 風切り音低減フィンセット」という空力改良商品が販売されています。高評価レビューが多いので興味のある方はチェックしてみてください。
取り付け
取り付けは至って簡単!取り付け部を脱脂処理してペタッと貼るだけです。アンダーカバーに取り付ける際は脱落防止のため両面テープに加え、周りを強力接着剤で固定することにしました。
サイドミラー
先ずはサイドミラー付け根に取り付け!ブラックカラーですし、大きさも丁度良く違和感がないですね!
ミラー格納時も干渉しません!
バックドア上部
車体後部はバックドア上部のルーフの凸部後方6箇所に貼り付けました。本当は凸部後方8箇所に貼り付けたかったのですが、端はアールがきつくて貼り付け不良になりそうなので断念しました。
バックドア開口時の干渉が心配ですが、ギリギリ大丈夫でした♪
後部はハイエースを完全に真似てリヤコンビネーションランプに貼り付ければ一番良いのかもしれませんが、車検の際、指摘されるかもしれないので止めておきました。
両面テープ込みで9mmとギリ大丈夫な厚みかとは思いますが、もし剥がすとなった際、高級な純正LEDテールに傷が付いても嫌ですし(笑)
Dピラーの所も検討しましたが、仮付けしてみると結構目立つので止め。個人的なコンセプトとしては、あまり目立つような所に取り付けたくないというのがあります。(とはいえ、いつか気が変わって取り付ける可能性もあり)
アンダーカバー
アンダーカバーには背の高いタイプを5個取り付けました。
両面テープに加え、強力接着剤も使用。これで簡単に落下する心配はないはずです。
最低地上高はこれ位(余裕で9cm以上あり)
一度両面テープでのみで貼り付け、どれ位の強度で止まっているかを確かめてみた結果、中華製ながらかなり強力に貼りついており、剥がすのが困難な程でした。
なので接着剤は不要だったかもしれません。
迷った挙句、今回はフロントアンダーカバーにボルテックスジェネレーターは取り付けませんでした。
ですが折角取り外したので、内側に余っていた導電性アルミテープを適当に貼りつけました。
試運転
後付けボルテックスジェネレーター風の物をサイドミラー付け根、後部バックドア上部、アンダーカバーに取り付け終え、いざ高速道路へ試運転へ!
高速走行の安定性、レーンチェンジの操舵安定性が抜群に良くなっています!
と、言いたいところですが、実際にはなんら装着前と変わらないような気がします(笑)風切り音についても変化があるのかないのかよく分かりませんね。
燃費に関しては装着したばかりなのでデータが少なく、全く未知数です。今後要観察といったところです。
という事で今回はハイエースの空力技術をパクる(真似る)企画、ボルテックスジェネレーターをNV350キャラバンに取り付けてみたという企画でした。
NV350キャラバン乗りの方で興味のある方は是非試してみて頂ければと思います。
試してみて効果を体感した、または面白い燃費データが出ました!という方はコメントをお待ちしております。
多くの方が試すことで、ボルテックスジェネレーターの適切な貼り付ける位置が分かるかもしれません!
晴れの日の高速走行時は何の変化も感じられませんでしたが、雨の日走行すると、ある変化に気が付きます。
ボルテックスジェネレーター取り付け前の水滴の動きと、取り付け後の水滴の動きが明らかに違います。
取り付け前はガラスに付いた水滴が下方向に落ちていたのが、取り付け後は水滴が横(後方へ)流れていくのです。
これは明らかに気流の変化が起きていますね!走行性に関してプラスに作用しているのかは不明ですけども(笑)
コメント
コメント一覧 (4件)
いつもお世話になってます。
私も、数年前にドアミラー,bピラー上部、テールランプサイド、リアウイングに施工してみたのですが、、元々鈍感なのでしょうね。
アルミシールにしても、これにしても、その効果は全くわからなかったです。
寺澤さん
ブログご覧頂きありがとうございます。
これ系のパーツは正直体感では分からいですよね(笑)
データを採ったとしてもそれが直接の効果なのかもわからないですし。
効果云々よりもカーライフを楽しむための物ととらえた方がよいよいかもしれません!
ノアのリア上部、テールランプに付けましたが燃費がリッター3キロ向上しました!
効果絶大です!!
匿名さん
3キロは大きいですね!