これからの時期、NV350(E26)キャラバン2駆オーナーは雪が降ったら大変ですね・・・無論自分もですが(汗)
キツイ坂道は問題外ですし、空荷ならちょっとした積雪でも立ち往生する可能性も大いにあります。
このときばかりは4駆にしておけばとつくづく思いますよね~!※2WDのハイエースオーナーの友達も雪道は無理ゲーと言っていました(涙)
ということで今回はスタックしたときなどに救出してもらう際の「けん引」についてです!
いざって時のためにけん引方法は知っておいて損は無いはずなので、自主訓練と勉強をしてみました。
フロントけん引フック取り付け方法
NV350キャラバンのフロントには通常時けん引フックがありませんので、車載工具から取り出し、取り付ける必要があります。車載工具はプレミアムGX、DX共に助手席側のスライドドア下部にあります。
プレミアムGXはこのようなカバーを開けると、車載工具が入ってます!※DXも同じ位置にありますが、カバーが異なります。
車載工具の中からけん引フックとホイールナットレンチを取り出します。
フロントバンパーにある四角いカバーを開けます。
カバーにこのような溝がありますので、マイナスドライバー等でこじります。傷防止のため布などを挟むとよいと思います。今回は自宅なので養生してますが、緊急時はその様なアイテムを持っている可能性は相当低いかと思います。
クイっとこじると簡単にカバーが外せます。
奥に太いねじ山(凹)が確認できます。
車載工具から取り出したけん引フックを時計回りに手で締めこんでいきます。
目一杯手締めした後は、レンチを使いしっかり締めます。
後はフックにけん引ロープを取り付け、けん引してもらいましょう!
キャラバンはクッソ重い車ですので、それに見合ったけん引ロープが必要となります。
自分が持っているけん引ロープはメルテックのRP-50というもので、車両総重量3トン、破断張力6.3トンまで対応できるものです。
ホームセンターでもよく見かけるけん引ロープですね。今回はアマゾンで買いました。メルテックけん引ロープ→Amazon価格
こちらはけん引フックセットまでの動画版です!参考になれば幸いです。
リアのけん引ロープ取り付け位置
NV350キャラバンのリヤにはけん引専用のフックなどは取り付けられていません。
しかし緊急時はどうしてもけん引しなくてはならない場面もでてきます。
そんなとき、リヤのどこにロープを取り付ければよいのかということなんですが、しっかり取扱い説明書に記載されてます!
リヤバンパーから覗き込むと見えるこの位置(下画像)にロープをかけます!リーフスプリング後ろ端で、左右とも同じ位置です。
こちらは右(運転席側)
こちらは左(助手席側)
実際にロープを取り付けるとこんな感じですね。※実際にけん引するときはこのようなプアなロープでは強度不足ですので、もっとごつくて丈夫なロープを使いましょう!もしくは束ねて使うなど。
バンパーに傷が付く
取説にも書かれてますが、NV350での自車けん引(他車をけん引)は緊急時以外するなとあります。
ロープにテンションがかかるとバンパーに激しく干渉しますので、傷、破損の可能性は高そうです。
また、自車で他車をけん引する場合、自車より車両重量の重い車は原則的にけん引はしない事!無理すると破損や事故につながります。
けん引ロープの結び方
けん引の際、適当にイボ結びなどをして車を引っ張ると、結び目がガッチリして解けなくなる可能性大!
では、ロープを直接けん引フックやけん引箇所に結ぶ場合はどのような結び方がよいのか!?
もやい結び(ボーラインノット/Bowline Knot)が有効との事です!このけん引時の結び方は、昔親父に教わってましたが、今回念のためググッて再確認しました。親父が言っていたことは正しかったようです(笑)
もやい結びは強く引っ張っても解きやすいという特徴を持った結び方です。まさにけん引に最適です。
以下の動画の後半でもやい結びの結び方がありますので、宜しかったらご覧ください!
他車にけん引してもらう際の注意事項
インテリジェントキー付き車両
電源ポジションLOCK状態でバッテリー上がりすると、ステアリングロックが解除できなくなりますのでけん引しない事。けん引するときは救助車のバッテリーと繋ぎ、電源ポジションをAccもしくはONにし、ハンドルが動く状態で行います。※けん引中はハンドル操作が出来なくなりますので、ポジションをLOCKにしない事。
リモートコントロールエントリーシステム付き車両
けん引される場合、ハンドル操作が出来なくなるのでキースイッチをLOCKにしない事。
各種注意事項
●エンジンが停止している状態でのけん引時は、ブレーキ倍力装置が作動せず、ブレーキの効きが著しく低下したり、パワステが効かずハンドルが重くなるので注意!
●長い下り坂でのけん引はブレーキが過熱して効かなくなり、重大事故につながりますので、レッカーを手配しましょう。
●VDC付きの車両の前輪を浮かせてけん引するときは、電源ポジションをONにしない事!DVCが作動しブレーキがかかる恐れがあります。
●4WD車両をけん引する際は2WDに切り替えます。4駆のままけん引するとタイトコーナーブレーキング現象により、重大な事故につながる恐れがあります。
●AT車(オートマチック車)をけん引する場合、時速30km以下、距離30km以内とする。けん引での高速走行や長距離走行はミッションを破損させるおそれがあります。
●けん引ロープは柔らかく傷がつき難い物をがおすすめです。
●ロープ中央に30cm×30cmの白い布を取り付けます。けん引車とけん引される側のロープの長さは5m以内。けん引車の前側からけん引される車の後部までの距離は25m以内にする。
シフトポジション
エンジンがかかる場合
AT(オートマチック車)はセレクトレバーを「N」に、MT(マニュアル車)はシフトレバーを「N」の位置にします。サイドブレーキ(パーキングブレーキ)は解除しておきます。
エンジンが始動できないとき
キースイッチをACCもしくはONにします。サイドブレーキ(パーキングブレーキ)は解除しておきます。
※注意事項はクルマの説明書にもしっかり記載されていますので、けん引するときは必ずそちらをお読みください。
プロに任せるのが無難
けん引って簡単に見えますが、意外と奥が深いもので、実際やってみると結構怖いです。けん引する側、される側もある程度の経験値がないと危険ですね。
基本を無視して自己流でけん引してると重大事故につながる可能性も大いにありあます。
けん引することが不安でしたらプロに任せるのもひとつの手段かと思います。腹は背に変えられません。
コメント
コメント一覧 (5件)
[…] NV350キャラバンのけん引方法はこちらを参考にしてみて下さい! […]
実際にリア牽引してみました。→速攻でバンパーが割れました。
いつも役に立つ情報発信有難うございます。
上記の通りリア牽引をしてしたところ、傷が付くどころではなく、簡単にバンパーが破損しましたのでお伝えします。
もちろん「試しに牽引した」等、バカな真似はしませんが、先日雪道でスタッグして動けなくなりJAFを呼んで引き揚げて貰ったところテンションがかかった瞬間に嫌な音がして一瞬でバンパーは割れてしまいました。
角度的にどうしても牽引ロープとバンパーの干渉は避けられず、リアの牽引はバンパー破損を覚悟する必要があると思います。
JAFのレッカー車は最大限低い位置から牽引して、緩衝材も使用してくれましたので、レッカーの問題ではなく、NV350側の問題だと思います。
ちなみにバンパーの修理(交換)は工賃を含め約4万円でした。
このコメントをご覧になった方で、運悪くリアから牽引することになった場合は破損は避けられない事を覚悟しておいた方が良いと思います。
Yamayaさん
こんばんは!いつもご覧頂きありがとうございます!
やはり牽引は危険と言うか、、、必ずどこか破損しますよね~!自分の経験上もろくな事無かったです・・・
この度は貴重な実体験情報ありがとうございます!
このコメント欄をご覧になった方は牽引時、くれぐれもご注意くださいませ!
ちなみに車種はライダーブラックライン4WDです。4駆でなんで雪道スタッグ?とのツッコミはお許しを(笑)
[…] すので、必ずそのクルマの取扱い説明書をご確認ください。 NV350キャラバンのけん引方法はこちらを参考にしてみて下さい! 以上長くなりましたが、けん引ロープの選び方検証でした […]