NV350キャラバン 荷室カスタム イレクターパイプで丈夫なルーフインナーバーを簡単自作
私のNV350キャラバンには、現在イレクターパイプで自作したルーフインナーバー兼ロッドホルダーが装着されています。ルーフインナーバーを自作したのは2016年で、そこから何度か改良を重ねて今の仕様に落ち着いていました。
自作したルーフインナーバーは3年以上使用していることになりますが、破損等せず、問題なく使用できているのですが、このたび新たなイレクターパイプ固定方法を思いついたので、自作ルーフインナーバーのマイナーチェンジを施したいと思います!
今回のルーフインナーバーマイナーチェンジにより、イレクターパイプは今まで以上にしっかり車両に固定され、耐荷重も増える見込みです。しかも取り付けも今までより簡単となる上に、イレクターの脱着もワンタッチでOK♪
イレクターパイプを使ったDIYネタの過去記事は→こちらにまとめてあります。興味のある方は是非ご覧ください!
目次
今まではイレクタージョイントを加工して取り付けていた
今までイレクターパイプを車両に取り付け、固定する際はイレクタージョイントJ-102Bを穴を空けたり削ったりと加工して取り付けていました。この取り付け方法でも割とガッチリ固定されており、いままで不具合はありませんでしたが、イレクタージョイントは所詮は樹脂パーツ。荷重がかかるとちょっと頼り無いのかな~なんて思っていました。
また、想像したくありませんが、例えば交通事故に巻き込まれた際、ルーフインナーバーに何か積んでいたり、吊るしていたりした場合、一機に荷重がかかりますので、イレクタージョイントが割れて、ルーフインナーバーごと荷物が飛んできて凶器になってしまうのも心配です。余程のことが無い限りそんな事にはならないと思いますが、可能性としてはありますよね。
こちらは今まで3年間イレクターパイプを車両に固定していたイレクタージョイントJ-102Bを取り外したものです。割れなどはありませんでしたが、ボルト締め込み部分が少し変形していました。やはりこの辺は樹脂パーツの弱点が顕著ですね。イレクタージョイントは粘りのある樹脂で、パキパキと簡単にヒビが入ったりしませんが、多少の変形はあるようです。ルーフライニングが重なっていたという事も変形の原因でしょう。
ちなみにイレクタージョイントJ-102Bを車両に取り付ける際は加工する必要があるので、面倒ですし、車両に脱着する際は工具が入るスペースが少なく、結構煩わしさを感じます。今回のイレクターパイプ固定方法ではこの煩わしさはなく、簡単着脱できるようになるのも注目です♪
アルミ製パイプクランプで固定
今回のルーフインナーバーマイナーチェンジでイレクターパイプを固定するクランプはこちらの高強度アルミ製パイプクランプとなります。対応パイプ径は24~28mmですので、Φ28mmのイレクターパイプにも使えます!耐荷重はなんと60kg!今まで使用していたイレクターパイプ固定具「イレクタージョイントJ-102B」より間違いなく強度はあります。
このアルミクランプ、NV350キャラバンの荷室にイレクターパイプを取り付けるには、あまりに都合の良い商品ですので、このアルミパイプクランプを発見したときは、思わずニヤニヤしてしまいましたね(笑)
この製品にたどり着くまでかなりの時間を費やしましたが、その時間は無駄ではありませんでした。デザイン、脱着性能ともに優れていますので日産純正として販売されていても遜色ない製品です!当然実際には売っていませんけども。対応パイプ径24~28mmですので、イレクターパイプ以外のパイプを取り付ける時も超便利ですね!
車両へ取り付ける際は、凹部分に付いているボルトと蝶ナットを取り外し、凹部にしっかり納まる市販の6角キャップボルトM6、またはプラスビスのM6を使用して取り付けます。10mmサイズのボルトでは工具をかける隙間がありませんので締めこむ事が出来ないからです。本来のこちらのクランプとは用途が少し異なるので仕方ないですね。
20mmのスペーサーも同時購入
アルミクランプを取り付けるにあたり、車両へのクランプ直付けですとイレクターパイプとルーフの隙間が狭くなりすぎるので、20mmのアルミスペーサーを用意しました。このようなスペーサーも都合の良い製品がなかなか見つけられなかったのですが、モノタロウを何日間も検索しまくり、ようやく理想のスペーサーを発見しました。最後にたどり着いたのはバイク用の部品でしたね(笑)こういうのはホームセンターではまず売っていないので、探すの苦労しますよね、ほんと。
名称 | 品番 | サイズ | 価格(税抜き) |
---|---|---|---|
キタコアルミスペーサー | 0900-093-02046 | 外径18mm内径6.2mm高さ20mm | 440円 |
車両への取り付けボルトはホームセンターで入手可能なM6×40mmのキャップボルトを使用します。クランプ+スペーサーの厚みが23mmですので、残りネジ山部は17mmと丁度よくなります。
クランプでイレクターパイプを固定するとこのような感じになります。
車両への取付け方
取り付けは簡単で基本的にクランプをキャップボルトで固定するだけですが、しっかりとした精度で取り付けするため、スペーサーが収まるところのライニングをニッパー等で切り取ります。ライニングに重なったまま締め付けると、どうしても偏りが生じ、カッチリと固定することが出来ませんので、できればスペーサーが納まる部分はカットして、スペーサーと車両のボディが金属同士ピッタリと密着させた方が良いです。
スペーサー部のライニングカットが済んだら6角レンチでキャップボルトを締めこんでクランプの取り付けは完了!面倒な加工などは一切なし!
クランプを取り付けたらイレクターパイプを任意の位置にセットし、蝶ナットを締め込みイレクターパイプを固定。
固定したイレクターパイプを揺すってみると、、、カッチカチに固定されています。これはかなりの荷重に耐えられそうな予感がします!ここにぶら下がれるんじゃないかと思うほどのレベルのカチカチ具合!今回はクランプ2個で固定していますが、空いているユーティリティナットにさらにクランプを2個追加して、クランプ4箇所固定仕様にしたらかなり頑丈になると思います。サーフボードだったり、多くの釣竿を積む、釣り仕様のキャラバンにも対応できますね。
反対側(助手席側)のルーフインナーバーも同じように固定方法を変更して取りつけました。
イレクターパイプ自作ルーフインナーバー強化版の完成
イレクターパイプの車両固定方式をアルミクランプに変更しても、イレクターパイプとルーフとのクリアランスはイレクタージョイントJ-102Bを使っていてときとほぼ変わっていないため、横棒の長さ変更はしなくて済んだので、そのまま使用しました。しばらくはこちらの固定方法でルーフインバーを使っていきたいと思います。
今回使用したアルミクランプは純正っぽい見た目は勿論、いつでも簡単にパイプを取る外せるという機能性も気にいりました!これからNV350キャラバンに、ユーティリティーナットを使用してイレクタールーフインナーバーを取り付け予定の方は参考にしてみて下さい。
比較的新しい車種ですと、NV350キャラバン以外でもユーティリティナット(ユースフルナット)が標準で装着されていクルマがちらほらあります。イレクターパイプでルーフインナーバーやサイドバーなどを固定する際は、パイプクランプを使ってみてはいかがでしょうか!?簡単且つ、頑丈に固定できますよ!
ユーティリティナット装着車の一例。フリード、N-VAN、バモス、エブリイ、ジムニー、ハスラー、NV100クリッパー、NV200バネット、ハイゼットカーゴ、アトレーワゴン、シエンタ、ピクシスバン、タウンボックス、スクラムバンなど。
荷室サイドのイレクターパイプの固定
アルミクランプの使い勝手が非常に気に入りましたので、荷室サイドに設置していたイレクターパイプも今回使用したアルミクランプで固定し直す事にしました。
今まではイレクタージョイントJ-113AとL字金具を使用してイレクターパイプ取り付けていました。これの代わりにアルミクランプで固定し直します!
取り付け方はルーフインナーバー同様で、20mmのスペーサーを咬ませて固定するのみです。
イレクターパイプを取り付けるとこのようにいい感じです♪こちらもガッチリ固定されていますので、今までの取り付け方法より強度、耐久性は上がったはずですね!
バックドア自作ハンガーレールの固定
ルーフインナーバーと荷室サイドのイレクターパイプ固定をアルミクランプで行ったので、必然的にハンガーレールの固定方法もアルミクランプに変更したくなりますよね~♪
今までのハンガーレール固定方法はアルミクランプで固定する前のルーフインナーバーと同じく、イレクタージョイントJ-102Bを加工したものを使用していました。ハンガーレールはあまり荷重がかかるところではないので、別にそのままでも良いのですが、アルミクランプで統一したい気持ちが強かったので固定方法を変更します。
こちらの取り付けの際は、内張りのカットは行わない代わりに、アルミスペーサーの下に25mmの丸ワッシャーを咬ませて取り付ける事にしました。
アルミクランプで固定したマイナーチェンジ自作ハンガーレールがこちらです。アルミクランプ3箇所止めですので、かなりカッチカチに固定できています!例えば室内からハンガーレールを掴んでバックドアを閉めるにしても強度に余裕を感じますね。やはり金属金具で固定すると安心感がまるで違います!
ハーネスクリップでの固定もおすすめ
今回の記事ではアルミクランプにてイレクターパイプを固定していますが、コスパ重視であれば「ハーネスクリップ」という部品を使ってイレクターパイプを固定するのもありだと思います。ハーネスクリップの良いところはなんと言ってもその安さです!1個100円以下で買える物もあります。安いとはいえクリップは鉄製ですので、強度もそれなりにあります!取り付けはこちらもボルト+スペーサーなどで簡単に取り付けできますね。
画像のクリップは私が検証用としてモノタロウから購入したハーネスクリップ「渡辺ビニール社製(品番WR-28)」という商品です。結束径Φ28で、お値段は1個74円(税別)!コスパ最強のイレクターパイプ固定金具かもしれません。
取り付けイメージとしてはこんな感じになります。クリップは樹脂コーティングされており、ボルト止めすると、イレクターパイプはクルクルと回ることなくガッチリと固定されます。クリップと車両の直付けですと、イレクターパイプと車両のクリアランスがなくなる形状ですので、クリップ+適当なスペーサーを挟んでの取り付けが基本となりますね。
実は結構前からルーフインナーバー等の新たな固定方法を模索していたんですが、なかなか自分が納得できる固定方法が見つからず、いろいろ試してはボツという作業を繰り返していました。ブログには載せていませんが、買った挙句にボツになり、結局使用することなく物置に眠っている部品が結構あります(笑)
部品を探しにホームセンターに行った回数も数知れず!累計で何時間滞在したか分かりませんね。そんなこんなでたどり着いたのが今回の記事で紹介したアルミクランプとなります。こちらもネットで相当な時間を要して探し当てた感じです。
因みにアルミクランプでの固定方を発見したのはつい最近で、アルミクランプを発見するまでは、ハーネスクリップでの固定で行こうと決めていたんですよね!無論、ハーネスクリップは購入済みで大量に余っています。現在、違う使い道を模索中です。
アップグレード
2019/7/9追記
パイプクランプ標準付属の蝶ナットは無骨で見た目もあまりよくない上に、イカイカしていて誤って頭等にぶつけたら下手すると流血しそうな感じもします。ですので、蝶ナットの代わりにオシャレなデザインで締め付けもし易いM6のノブナットに変更してみました。
こちらが蝶ナットの代わりに取り付けるM6のノブナット「TRUSCO スリーロブノブナットTKN2-M6」です。つまみの外径はΦ31ありますのでそこそこ力強く締め込む事もできますね。見た目も蝶ナットに比べてオシャレですし、イカイカしていないので万が一身体の一部をぶつけても流血とかにはならないですね(笑)ルーフインナーバー、サイドバー、ハンガーレールのクランプ全箇所こちらのノブナットに変更しました。
今回は最終的に黒い樹脂ノブナットに決定いたしましたが、最後まで悩んでボツになったのがこちらの金属製のノブ「ローレットノブ段付タイプSUM23めねじ(RNS RNSF6)」です。こちらでも機能性は全く問題ないのですが、黒ベースのイレクターにはキラキラし過ぎて目立ち過ぎるかな~なんて思って、止めました。いつか気が変わったらこちらに付け替える可能性もありますね♪質感が高く、高級感があるのはこちらですし!
ルーフインナーバー2020ver.動画
様々なところに少しづつ改良を加えた2020年5月現在のルーフインナーバーの様子です。ロッドホルダーやラゲッジレール、ハンガーポールの仕様も紹介しています。興味のある方はご覧いただければと思います!
これは、いい!
イレクター大好き人間なのですがこのクランプは思い付きませんでした。車中泊仕様の我キャラバンには最高のアイテムっす。毎度いいアイディアありがとうございます。