自分のNV350キャラバンはリアに2.5インチダウンブロックを噛ませてローダウンしています。
ブロックを噛ませた場合、そのままでは構造的にヘッドライトオートレベライザーセンサーとLSPVロード・センシング・プロポーショニング・バルブ(俗に言われているプロポーショニングバルブ)が誤作動を起してしまいます。なので、ブラケットなどを取り付け、車高を落とした分(ブロックの厚み分)だけ補正させる必要があります。
このうち、オートレベライザーセンサーは社外のブラケットを取り付けていて、問題は解消済み。が、実はロードセンシングバルブの補正はいままで放置していました(汗)
ロードセンシングプロポーショニングバルブとは
ロードセンシングプロポーショニングバルブとは、簡単に言うと荷物を積んだ際、クルマが(ホーシング)沈んだのを感知してリアのブレーキの効きを高めると言ったものです。こういった働きにより、リアが重くなってもブレーキングがしっかりできると言うものです。
なので本来であれば、空荷の時はロードセンシングPバルブがフリーになっていて、前ブレーキの配分が高くなっているはずです。しかし、自分の車両はブロックをかませてそのままのため、荷物を積んでいないのにリアが2.5インチ(約63.5mm)下がった状態になっていて、ロードセンシングPバルブがマックスで効いている状態になっています。
前ブレーキが弱くなるわけではありませんが、通常よりもリアのブレーキの効きがよくなってる状態かと思います。
<2>弊害
ローダウンしたのにロードセンシングの補正をしないままでいると、リアのブレーキの効きが強すぎて、雨の日や雪の日にリアが流れるなどといった事象が起きるとの情報がネット上に書かれていました。
しかし、自分の体感では全くそんなことはなく、別に問題ない印象。広場で雪上テストなどをしてみても、フットブレーキだけでケツが簡単に流れるってことはありませんでした。
でも一応バルブでブレーキの効きが変動できるシステムが付いているので、どうせならしっかりブラケットを取り付け、本来の性能通り機能させるのが良いと思われます!
ロードセンシングバルブ機能カット
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。ローダウンしてもロードセンシングバルブをしっかり機能させるのであれば、ブラケットをかませればOKです!
ではロードセンシング機能をカットしてしまうというのはどうかということです!
仕事車として常日頃から重いものを積載するのであればロードセンシングバルブはあった方がよいですよね!?でも自分のような重い荷物を積むことがほぼないのであれば、ロードセンシングをカットするだけで十分なのではないでしょうか!?
カットすると、ブレーキ配分は常に空荷の状態で、前ブレーキの配分が強めの状態固定ですね!普通の乗用車のようなイメージ。
バネを外してみた
ものは試しだと思い、さっそくロードセンシングバルブのバネを外してみました!
ロードセンシングバルブは引っ張られることなく、完全フリーの状態です!
効果
ロードセンシングバルブがフリーの状態でいろんなシュチュエーションでブレーキングしてみた結果、なんとなくではありあますが、バネを取り外す前よりリアのブレーキが弱くなっている気がします。とはいっても気持ち程度で大きな違いはありませんでした。あまりの変化の無さにガッカリ(笑)
あえてマックスの状態固定
ロードセンシングバルブフリーとマックスでの体感差はあまり無い印象ですが、無難にいくならブラケット取り付けですね。
ただし、自分の場合はまたバネを取り付け、ロードセンシングマックスの状態にもどしました(笑)
今までの方が体感で乗りやすいですし、マックス状態にすることで、フロントブレーキパッドの消耗を抑えることも出来ます!
おいおい!それじゃ今度はリアのブレーキシューの消耗が早くなるだろうと突っ込みが入りそうですが、それはそうだと思いますね。
でもリアブレーキが強めに効いていると、意外と運転しやすいです!一部のスポーツカーでは、プロポーショニングバルブでわざとリアのブレーキ配分を強めてる物もあるみたいなので、まんざらでもないかもです。
結論
ロードセンシングを補正するかしないかは、乗った本人の体感、乗り味次第でよいのではないかと思いました!個人的にはロードセンシングバルブマックスに効いている状態で乗っている状態も長かったせいか、そちらの方が好みのブレーキングでした。
今回の検証は自分の主観、先輩整備士(魔改造エルグランド所持)の意見を参考に行いました。誤った認識もあるかと思いますのでご了承ください。なお、先輩もあえてリアブレーキを強化していて、そちらの方が攻めやすいと言っていました(汗)
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