ブログ読者のH・N「北の海坊主」様よりNV350キャラバンのエンジンブローに関する体験談のメールを頂いたので、この場で共有させていただきます。
NV350キャラバンのディーゼル(YD25DDTi)エンジン搭載車をお乗りの方には興味深い内容になっておりますので、是非参考にしてみてください。
今回頂いたお便りは以下の通りとなります。
いつも、拝見させていただき、パーツ類の交換方法など参考にさせていただいております。さて、うちのキャラバンですが2016年式のプレミアムGXの4WD、ディーゼルエンジンです。
北の海坊主さまより引用
購入から約5年9ヶ月の93000キロとなる今年の1月2日に高速走行中にエンジンブローとなり、走行不可能となりましたので、ブローとなったであろう原因等を共有できればと思いメッセージを送らせていただきました。
さて、購入からブローするまでの間の車検やメンテナンスについてですが、車検はディーラーでおこなっていましたが、転勤族のため、決まったディーラーとはならず、2年ぐらいの間隔で地域が変わってました。
メンテですが、オイルは4ヶ月ごとに、購入後から1年でデフオイルの交換、5年前にATFの交換等、オイル系は定期的に交換していました。
エアコンの不具合は2回あり、エアコン関係のパーツは4年目ぐらいで全て交換していました。
さて、ブロー時の状況ですが、高速を100キロで走行中にアクセルを抜いても回転数が上昇し速度が上がり始めました。
そのため、ブレーキで速度を減速させつつ路肩に向かったところ、エンジンからの凄いガタガタという異音と大量の白煙を吹き始め、エンジンチェックランプ、オイル、触媒?の警告灯が点灯し、路肩に停車した後、エンジンをスタートストップボタンで停止させました。
その後、1度だけエンジをスタートさせようと思いスイッチを押しましたが、当然ガタガタという異音と全ての警告灯が点滅を繰り返しましたので、ストップさせました。
さて、この様に至る前に若干の思い当たる節がありました。お正月休みでの出来事でしたが、この数日前から1日に4時間の高速走行を繰り返していました。
そして、3日前ぐらいから、エンジンをスタートさせるとカタカタカタカタとかすかな音がし始めていました。これは急激な温度変化があり中で何か凍ってる?などと軽く考えていました。(現在の住まいは北陸方面で、事象発生場所は北海道でした。
当時北海道でも豪雪地帯におり、また今季最強寒波襲来という中で、急激な温度変化のため?などと思っていました)そして、ブロー前の30分前ぐらいに高速でトイレ休憩を取って、出発する際のエンジンスタートがエンジンがちゃんとかかるのに、いつもより長くかかっていました。
私はこれらの車からの合図を、日本車だから大丈夫という、よくわからない日本車への安心感で見逃す事となるのです。(サブカーが古いイギリス車でトラブルが多い車のため、日本車っというだけでかなりの安心感と信頼を勝手に持っていましたwww)さて、ブローの原因ですが、燃料噴射ノズルの3番が死んでたそうです。
そこから、大量の燃料が燃焼室内に入り、燃焼されなかった燃料がブローバイを流れて、再度燃焼室へを繰り返した事により回転数が勝手に高くなり、最終的にブローに至ったということの様です。
では、なぜ多くの燃料が流れたか?という事ですが、実は燃料フィルターを交換していませんでした。そこが大きな原因であると考えられています。
サブカーがお世話になっているタイヤ屋さんなのに、常に旧イギリス車のエンジンオーバーホールやらなんやらやっている怪しいタイヤ屋さんの社長からのコメントですが、ディーゼルエンジンは燃焼室内の温度コントロールに燃料も使用していて、必要な燃料が燃焼室内に入ってこない事により、高温となった未燃焼ガスがブローバイを通じて再度燃焼室に入る事を繰り返し(高速走行での高音、高圧状態の継続)により燃料噴射ノズルのトラブルを発生させ、より多くの燃料が流れる状態を作った。という事でした。
その社長曰く、ディーゼルエンジンは綺麗な空気!綺麗な燃料!だそうですwwwちなみにその後ですが、直すか直さないか、ですが、直しました。そして、選択肢は4っつ。
新品エンジン交換、リビルトエンジン交換、中古エンジン交換、エンジンオーバーホールによる修理でした。値段はエンジン単体新品が70万くらい、リビルトで45から50万、中古は20万、オーバーホールは値段が見えない!でした。
悩みましたが、新品エンジン交換としました。ちなみにうちの年式だと国内在庫が2つあり、そのうちの1つを使いましたので、おそらく現在の在庫は残り1つかとwww
エンジン交換とそれに必要なガスケット類、その他必要となる油脂類や、北国走行によるダメージの大きい、ブレーキやマフラー交換も合わせて、ついでに燃料フィルターとエアクリーナーの交換で総額135万円という、とんでもないお値段となってしまいました。
ついでですが、エンジンを下ろす際に出たオイル量ですが40Lぐらい出てきたそうです、かなりオイルに燃料が混入してたそうです。大きく壊れる前に定期的なメンテはどの国の車であろうと変わらないと実感した次第です。
もし、何かの参考にでもなれば幸いです。
燃料フィルター交換の重要性
北の海坊主さま、今回は貴重な体験談を教えて頂きありがとうございました。やはりディーゼル車は燃料フィルターの定期交換は大事なんですね。
そして、エンジンブローすると、直したり、載せ替えたりするにしろ、大金がかかるという事を再認識致しました。
現在私のキャラバンのエンジンは絶好調ですが、今後も燃料フィルターを定期交換して、好コンディションを保っていきたいと思います。
この度はありがとうございましたm(__)m非常に参考になりました。
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